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2011年10月14日金曜日

Steven Paul Jobs

スティーブ=ジョブス氏の御冥福をお祈りします。

TVのニュースでいろいろとジョブス氏の名言を紹介してました。

私にとっては、AppleⅡが衝撃の出会いだったでしょうか。
1980年頃、日本橋に、PetとかAppleⅡとかを専門で販売しているショップがありました。特にPetというコンピュータは、見た目がすごく感動的だったので、私の憧れで、大学生の時に何回も日本橋に通った覚えがあります。ですが結構な値段で学生だった私には手が出せる代物ではなかった記憶があります。


そんなこんなで、やっぱり私が最初に買ったパソコンは、NECのPC8001でした。でもこれって今考えるとAppleⅡの外観でCPUをZ80にしたようなものですね。

Petを作っていたコモドールという会社は、今はもうないようですが、Appleは、まだあります。この当時から斬新な製品を現在に到るまで出し続けているのはすごいことです。

PC9801とかで一太郎をワープロに使うのは、非常に便利でした。でもMacでMacdrawを使って資料を作るほうが、フォントもきれいし絵もかけるので、一時Macユーザーだったころもありました。けれども時々爆弾マークが出てシステムハングにはよくなかされた記憶が蘇ります。PowerBookも当時購入しました。まだ白黒の画面でしたけど、結構いろいろ仕事に使いました。

MACは、その当時からUIはいうまでもなく、ネットワークが非常によくサポートされていました。DOS/VパソコンWindowsが世に出始めてからは、やはりWordとExelを使わないと皆が使っているのでしかたがないという状態でした。Windows全盛の時代でも、しっかりとMacユーザーは、いました。かたくなにMacしか使わない人たちがいました。

私が、再びAppleの製品を手にしたのは、昨年iPhone3のソフトバンクキャンペーンからでした。AUからの乗換えがただというので、思わず飛びついてしまいました。おかげで今家族は全員SoftBankとなっております。

私の話を書くつもりは全く無かったのですが、ついつい前置きが長くなりました。
ジョブス氏の名言を読む中で、私の最も感動した名言は、以下です。


「あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。ドグマ(教義、常識、既存の理論)にとらわれるな。それは他人の 考えた結果で生きていることなのだから。他人の意見が雑音のようにあなたの内面の声をかき消したりすることのないようにしなさい。そして最も重要なのは、 自分の心と直感を信じる勇気を持ちなさい。それはどういうわけかあなたが本当になりたいものをすでによく知っているのだから。それ以外のことは、全部二の 次の意味しかない。」

既存の常識にとらわれず、自身の直感を信じる勇気を持つ事。確かにそうです。
それともう1つ

「成功の秘訣は、決してあきらめないこと。

松下幸之助さんもこうおっしゃってるらしいです。
「失敗とは成功する前にあきらめることだ」
やっぱりそうですね。あきらめないで、人にバカと呼ばれようが、自分の信じるものを突き進む勇気をもらった気がします。
NeverGiveUpです。 あきらめないでいましょう。 
努力は報われる日がきっと来るはずです。
雨の日がずっと続くわけがないのですから、きっと晴れる日が来ます。

最後に


「ハングリーであれ、バカであれ」(stay hungry,stay stupid)
スティーブ=ジョブス


Steven Paul Jobs ありがとう。

2011年9月19日月曜日

パラダイムシフト

パラダイムシフト

その人個人で意見も見方も少しづつ違ってくるとは思いますが、私の個人的な主観で、過去確かにこれは、パラダイムシフトだと思う出来事をここにに3つ上げげます。

1.マイクロプロセッサー

 私が大学4年の時私を指導してくれていた院生が、発売したばかりのPC-8001を購入しておられました。私もEX-80というマイコンボードを買ったのが、ちょうどその頃。学生時代の計算機の授業は、大型機ばかりでしたから、雑誌(その頃RAM:RandumAccessMagagine)とかでマイクロプロセッサーという単語を見たときは、世の中にこんなものがあるんだというものすごい衝撃が走ったのを覚えてます。
 計算機が1チップになってるというのを知ったとき、私の仕事は、これだというその時すでにもうそう決めていました。もともと計算機の仕事をしたいという希望を持っていたもので、大学も電子工学にしました。情報工学というのがその頃なんなのかわかっていなかったというのもあります。でも研究室はやっぱりその頃から計算機のほうは、人気がありました。私は、アミダくじで物性関係の研究室で太陽電池を作ってました。(今考えればこっちをやっとけばという気はしますが、、)
 マイコン雑誌で見る単語が、次から次に知らない単語ばかり、ROM、RAMって何?から始まりましたから、非常に新鮮な気分で興味を持てた記憶があります。計算機実習は、大型計算機で、私は、Πの計算を100桁計算とかをやってました。カードパンチャーで、その頃はFORTRANで作った記憶がありますが、穴を開けたカードを持っていきCPU時間は30分くらいでしたが、バッチ処理だったので、結果が出てくるまでに1晩かかりました。ででてきた結果が、コンパイルエラーとかなんとか、DEBUGするのにかなり計算機室まで通ったような気がします。でもΠの計算ができたときは、大喜びでした。今では、こんなのフリーのソフトで練習にもならないし、パソコンで一瞬で終わります。その頃は、そういう平和な時代でした。
 大型計算機は、計算機室というとってもきれいな部屋で大事にされていましたし、1台の値段って私は知らないですがすごい金額だったでしょうね。それが1チップって信じられない世界でした。これは、パラダイムシフトと言ってももいいはずで、数限りないマイクロプロセッサーが今までに設計され続けてるはずです。でもまだその頃は、大型機全盛の頃、メインフレームの仕事をしている人たちからマイコンはおもちゃだとずいぶん言われたものです。64Kbyte以上のメモリー空間がなんで必要なのと言っている人もいました。
 私の最初の仕事は、とは言いながら、ミニコンのソフトの仕事でした。でもやっぱりマイクロコンピュータのハードがやりたくって会社を移ったのはこの頃でした。1980年の初め頃私が社会に出て働き出した頃、ちょうどこの頃、ゆっくり、でも着実に、大きなパラダイムシフトが起きていたはずです。

2.FPGA

 初めて知ったのが、私がちょうどある会社の研究所で勤務している時です。研究所に勤務する前までは、TTLでデジタル回路それもCPU周辺回路を設計してました。Z80とかモトローラ6809、68000、私はTIのCPUをよくやってました。TI9900、9995、99000、DSPとかもその当時ありました。PLD、PALとか、少し出てくるようになってかなり実装面積が減らせたもので、言語設計ABELとかもその時初めてお目にかかりました。
 転職後、XILINXのFPGAを見たときは、何か気持ち悪いICがあるなと思ってました。PLDのお化けのような、1990年にXC4000が出たとの事で、私は、その前のXC3064を使ってました64000ゲートだったと。価格は、恐ろしく高かったです。それを4個?使ってリアルタイム画像処理用のトリプルポートDRAMコントローラをPC98のボードとして設計しました。
 Windowsはありましたが、まだ95が出る前の頃使い物にならないWIndowsで、Xilinxは、DOSのツールがありました。前もって設計した回路図を見ながら、CLBとその回りの配線を手作業で入力して作ったものです。回路図から自動でできるツールもありましたが、3日くらいかかっても出てこなくてそのわりには、あまり効率がよくないので、今で言うFPGAエディターです。これでないと入らないと言われ仕方なくこれを使ってました。
 問題が起きてもASICではないので、いつでも修正できたのが、強みでした。いつかは、きっとASICを蹴散らす日がくると信じてましたが、今はまさにそうです。時代は進歩してます。今は、VerilogとかVHDLとかの言語設計で、シュミレーションすると完全なまでにDEBUGできます。ゲートアレーの市場とTTLの市場を殆ど食いちぎってきてしまったようです。これもある意味パラダイムシフトのはずです。
 System-Cとかいう言語もあるようにいづれハードウェアもCで設計、世の中ソフト屋さんばかり?。アナログ回路ができる半田付けできるハード屋さんは今では貴重な存在ですかね。
参考URL

3.WWW

 時代はハードウェアでは儲からないという時代に入りました。世の中皆ソリューションとかなんとかで、ハードウェアを撤退、皆海外に出て行きました。日本の金型設計の技術ももうほとんど海外に出てしまったといいます。
 PCの製造とか電気製品の工場、その他何でも工場は、海外に出て行きそうな気配です。ネットワーク社会が到来して、プログラマーの数が全く足らないとその昔言われておりました。別タイトルのBlogでも書いたように、初めてWWWを 見た時もかなりな衝撃を覚えました。
 それを見た優秀な私の知っているソフトウェアエンジニアは、かなりな危機感を抱いていたようでした。「もうプログラムは必要ない」と。でも、結局はそんな事にはなりませんでしたが、この天才的な大発明が、世界に普及するまで、インターネットが普通に使われるまでは他のメディアに比べて、すばらしく早かったとどこかで読んだことがあります。混沌とした情報に溢れた世界にいます。これを善意に使うも悪意に満ちた使いかたをするのも自由です。でもこのCERNの素粒子研究者が、大きなパラダイムシフトのきっかけを作ったのだと私は思っています。

2011年9月15日木曜日

モジュール標準バス規格の変遷

あるお客様への提案として整理した資料の一部です。
競合他社さんに負け、注文は、いただけなかったのですが、結構時間を割いて力を入れて調べたdataなので、温存するのは、もったいなく、ここにもう少し肉付けして公開する事にいたしました。標準バス規格の変遷としては、過去いろいろな雑誌、書籍等でいくども紹介されてはいます。ざっとどんなものがあったかというごく初歩的な解説で、現状の動向を知る上のまとめとして何かのご参考になればと思います。詳細については、ぜひ巷に溢れる専門書やネット上の資料を参照してください。

大きく分類すると以下の3つ 
1.非同期バス規格
マルチバス、VME、VXI、ISA、(PC98)
.同期バス規格
PCI、コンパクトPCI、PCI-express
3.COMモジュール     

COM-expressETXexpress、Core-express


1.非同期バス規格 
マイクロコンピュータの黎明期、まだまだCPUのパフォーマンスが低く、マルチCPUをサポート。バスを電流でドライブしていた非同期バス、全てバスは、抵抗でターミネーション、244/245というTTLでドライブしてました。
<マルチバス> (インテルによって提唱されたX86向けの非同期バス)
私が、かつていた某鉄鋼メーカーも、大昔マルチバスボードを社内標準化、プロセスコントローラとして大量に導入していました。しかし、今は、もうこれを見る事もなくなっています。まだ使っているのでしょうか?もう無いでしょうね。 
VME> (モトローラ)
モトローラがVERSAバスをもとにEurocard 規格の信頼性の高いDINコネクタをベースにまとめた
68000CPUベースのバス。バックプレーンシステムとして歴史は古く、マルチバスとはちがって今でも、VME64として進化、使用しているところはあります。エッジコネクタでは、なく高信頼性のコネクタで勘合されますので、かなり重厚長大なシステムで長期に渡って使用されている。

2.同期バス規格
デジタル回路、時代は同期回路に変遷。  <PCI> (INTEL)  
ASICから直接のドライブを基本としドライバーICレスのバスとしてコスト的にもスペース的にも有利。PCIバス規格は、同期バス、更にP&Pの導入で、ISAバスに変りパソコンの拡張バスとして不動の地位を築きました。組み込み用としても、パソコンで開発された安価なソフト資産、ハード資産をそのまま流用できるというのが最大の武器。 

Compact-PCI> 
組み込み産業用分野で、ローコストのPCIデバイスを有効に使うための規格、バス接続は、VMEを同様のDINコネクタを用いて高品質を維持できる。これが、どれくらいの市場があったのか私はよくわかりません。 
PCI-express>
PCIバスをシリアル伝送化


3.COMモジュール
これは、正確には、バス規格ではないですが、近年の大規模ASIC化に伴い、CPU及び周辺チップセットに殆ど必要なIOデバイスがオンチップ化。バスはASIC内または、ASIC間接続となり、低消費電力、コンパクト化が進むと、1ボードでパソコン機能を搭載できるようになりました。高速な厳しい信号部分で比較的設計の難易度が高いところを1ボード化する事で、COMモジュールの登場となります。後は、比較的周波数の低いIOのキャリアボードをカスタム設計する事で少量多品種を実現します。  
PC/104 → PCI-104  → PCI/104-Express>  (90.17*95.89)
かなりな昔から存在する規格ですが、これも現在では、進化しているようです。
COM-express>  basic(125*95) extended(155*100) 
ここ4,5年前から出された規格で採用が増えてきている。もっと小さいフォームファクターを要求される場合は以下もある。
ETXexpress>
     Compact(95*95)   ultra(55*84) 
<Core-express>  
  (58*65)
<Q7>

「補足」
この他にも、産業用で用いられてきておりますバス規格は、たくさんあります。
詳細は、他のサイトで調査いただきますようお願いいたします。
参考URL
-> 標準バス規格
-> PICMG-japan

2011年9月9日金曜日

捨てる神あれば拾う神あり

さすがネット社会です。世の中探せばいろんな会社があるものです。
今回紹介するのは、Rochester Electronics 
半導体生産中止品、半導体製造中止品、半導体再生産および、IC在庫の電子部品取扱いメーカーで、話によるとそのメーカが使っていた半導体製造ラインをそのまま移管し、オリジナル品をオリジナルメーカーに代わって製造するようです。

本当にEOL(製造中止)の多い最近のエレクトロニクス業界での、神様のような存在です。
日本では、フジエレクトロニクスさんが代理店のようです。
つい最近インテルからEOLの通告があって困っていたチップセットの殆どが、ありました。
(855GMEもICH4もあります。)
我々がもう作れないとあきらめていたCom-express製品に、明るい希望の光が灯りました。
救世主です。(作れても買ってくれる人がいるかどうかは別ですが、、、)
こういうビジネスは、アイデアですね。目の付け所がいいです。
EOLで今まで何度泣いてきたでしょうか?
窮地に立ったところにビジネスチャンスがあるといいますが、本当にそうです。
少しくらい高くても買います。
やっぱりいかに安く売るかでは、もう日本では勝負できなく、
付加価値をつけてできるだけ高く買っていただけるビジネスをというのが希望ではあります。
お客様ごめんなさい。ですが、どれだけその製品にサービスを付けれるか、これですね。
高くてもいいもの(高付加価値、厚サービス)をこれからはご提供いたします。

ですので、私のBlogの最初の内容は少し修正させていただきます。
Com-expressボードご希望であればですが、作れます。御提供可能です。

一度ここを訪れてあなたが困っておられるEOL電子部品を検索してみてください。
あるかもしれませんよ。

NeverGiveUpです。

2011年9月8日木曜日

スマートグリッドへの提案

かつてインターネットが普及する時にWWWがパラダイムシフトを加速させたのと同様にスマートグリッドの普及でも、何か画期的な仕組みが、導入を加速する可能性は大です。コンピュータがまだネットに接続されずに動作していたその昔から、ネットワーク社会が到来すると、ずいぶん言われてました。いろんなリサーチ会社が、その市場規模が莫大なものだと予測をしていました。

でも誰が、WWWを予測したでしょうか?
この画期的なWebの仕組みを発明したのが、CERNの若き天才素粒子研究者でした。

ネットワークの発展は、革命的な文明の進歩であるとともに、ある種の業界の人たちにとっては、脅威であったはずです。特にマスメディア関連、放送業界の人たち、なぜなら通信が放送を兼ねてしまうからです。(確かに最近TVが面白くないです)誰でもが、検閲を受けることなく情報発信できてしまい、自由に検索して情報を得ることができます。地球上で生活する人類が、時間的空間的な隔たりを越えて光速で情報を交換できる仕組みを持ってしまった瞬間でもあります。当初、この提案に、全くだれも反応しなかったので、発明者は自分でWWWを作ってしまったといいます。逆にWWWの大発明がなかったらこのパラダイムシフトは、こんなに急速に起こっていたでしょうか。WWWがなかったとしたら、プログラマーはもっと忙しかったはずですし、こんなにPCが売れもしなかったでしょう。ITバブルもなかったのでは、ないでしょうか?

スマートグリッドは、電力のインターネットと言われてます。

誰でもが情報を発信できるのと同じように誰でもがエネルギーを供給できます。
(私の家もようやく今年太陽発電を屋根に設置して電力会社に電気を売っております。)
これは、電力会社や一部のエネルギー資本にとっては、ある種の脅威でしょう。いろいろ言われてますが、やがてこのパラダイムシフトもゆっくりと着実に訪れる事になります。インフラの整備は言うまでもなく必要ですが、その仕組みを構築する必要があります。

デジタルグリッドの提案がこのサイトにありました。  
エネルギーパケットがやり取りされるのはそう遠い未来ではなさそうです。
Power over Ethernet(PoE)というのがあります。
Energy Harvestingとやらで最近では、電波を電気に変える技術もできております。
という事は、今後、Power over WiFiが出てきてもおかしくは無いです。
(うん?これ、検索するとヒットします。もう既にあります。)
携帯電話は、その電波で電力を供給されるようになるはずです。
IEEE 802.3atでは、1ポートから最大34.20Wを給電し、25.50Wを受電できるようです。
家庭内の機器は、全てIPアドレスを持ち、これに(もしくはPLCでもいいですが)、接続してWebに接続し、電力計測機能をつければいいのでは、後は、インターネット経由の電力ルーターで外部の電力をやり取りすればOKです。これが最近の私の提案です。
各家庭から発電される電力Webサーバーで電力の供給が可能となります。
如何なものでしょうか?

<追加調査>
銅線は電力供給できますが、光ファイバーでも電力供給の可能性があるようです。
関連資料

第4の産業革命をぜひ日本から立ち上げたいものです。

2011年9月5日月曜日

Com-expressキャリアボードにFPGAを搭載するメリット

FPGAの価格が、このところかなり安くなってきております。数年前までは、ASICでないと実現できなかったような回路規模を実装でき、しかも現実的な価格で提供できるようになっております。我々は、Com-expressのボードを開発しましたが、各アプリに対応するキャリアボードもその都度お客様の要求仕様に基づき開発してきております。そのキャリアボードにFPGAを搭載する事で以下のメリットがあると考ておりまして、提案させていただいております。

1.ハードウェアの適応範囲の拡大
--->複数ターゲットに適合するH/Wを構築可能
2.COMボードの選択範囲の拡大
--->相性問題を解決(BIOS、レガシー)
3.ICのEOLに対応可能
4.開発効率のUP 既存IP等有効活用
5.H/W化  -> 低消費電力化 エコ

<1.ハードウェアの適応範囲の拡大>
ある程度FPGAで、いくつかの最終アプリケーションに対応できるように設計最初から考慮しておきますとIFボードの種類を増やすことなく小さなスペースでFPGAのリコンフィギュレーションでハードウェアのバリエーションを増やせます。

<2.COMボードの選択範囲の拡大>
キャリアにFPGA搭載し、レガシIOもFPGAに組み入れる事で、レガシIOを組み合わせるCOMボードのBIOSがサポートするDEVICEに再定義できるので、BIOSのカスタマイズは不必要になる。キャリアとの相性問題もなくなる。 世に存在する標準のCom-expressボードを採用することができ、最悪インテルのCPU及びチップセット周辺がEOLになっても、代替をCom-express ボードから探す事ができる。

<3.ICのEOLに対応可能>
今まで古いプロセスのICは、次々とEOLになり、産業用ボードをそのたびに再設計する必要がありました。FPGAを採用する事で、既に入手の困難なDEVICEをEOLの心配無く構築する事が可能です。

<4.実績のあるIPの活用で開発効率のUP>
最近では、各社から既に効率のよい優れたIPが開発されており、FPGAでこれを有効活用する事で効率のよい開発が高品質で行えます。弊社で開発済のIPは既に実績があり、これを活用可能です。

<5.H/W化>
従来、ソフトウェアで実行していた重たい処理部分をFPGA上にハードウェア化する事で、メインCPUに負担をかける事なく高速にターゲットアプリアプリケーションを実行できます。ユーザーインターフェイスは従来のX86系Windowsで、重い部分をFPGAにする事で低消費電力CPUが使用でき、かつH/W(FPGA)化する事で低消費電力化が可能。コンパクトでエコなシステムが効率よく開発できます。

以下のボードが開発の1例です。

参考URL (FPGA搭載のCOMexpressキャリアボードなら)

2011年8月30日火曜日

WindowsPhone(ARM)

世の中確かに激しく変動しております。

もう少し後かと思っておりましたが、ついに WindowsPhoneなるものが出てきたようです。
DocomoからもWIndows7携帯が出てましたが、これと根本的に違うところは、WindowsPhoneはCPUがインテル系ではなくARM系(MSM8655:Snapdragonです。マイクロソフトもついにインテルを見限りARMとの連携を開始という事でしょうか?やはり携帯の市場が魅力なのでしょうね。どこまでも商魂たくましいマイクロソフト、りっぱです。
長い間、インテルとの蜜月時代が続いたはずなのですが、、、、

Windows Phone 見た目は、薄型で携帯としてはいい感じです。
インテルがMeeGoとやらに浮気をしている間にマイクロソフトが本気で離縁状をつきつけた感が見られますが、私の考え過ぎかもしれません。

まあ、今年の暮れまでの今後の動向から目が離せません。
各社どういう戦略に出てくるか楽しみでもあります。
ARMがどこまでがんばるのか、インテルが踏ん張るのか?
ひと昔前、RISCチップが、インテル牙城を打ち崩すのかという時にがんばったインテルのように、、
NeverGiveUpです。

やはり今後は、日本ではというより、世界的に今は、低消費電力路線でしょう。
インテルが、どこまで低消費電力化に本腰を入れるかかが見ものです。

そういえば、今度のWIndows8はARMサポートするらしいです。
<関連記事>
1.インテルからリーク
2.Windows 8が対応するARM SoCはどれか




2011年8月29日月曜日

バブル時代の超並列計算機

ネットを見ているといろいろな発見があるものです。
私が書いた論文がアクセスできるとは知りませんでした。
ちょうどもうバブルがはじけそな時でもあり、でもまだバブルの全盛期ともいうべき時代でした。(1993年、平成5年)
-----今考えるとよくもまあこんなもん作ったと思います。
開発費って考えると、すごい金額だったという気がします。

研究開発の1テーマでSIMD型超並列計算機(SM1)を私が所属していた某鉄鋼メーカーの研究開発部門でも開発設計、試作までしました。PE(プロセッサーエレメント)はゲートアレーでNECさんに作ってもらったものを1024個メッシュ構造に配列。とりあえずこの機会に概要だけをさらっと書いときます。  当時有名なものとしては、nCUBEとかコネクションマシンとかがありました。

フロントエンドは写真にもある最近は全くみかけなくなったSUNで、SPARC-CPUからコプロセッサー命令をフェッチしてきてSM1に送出しておりました。これが結構たいへんで、SUNのメインCPUボードを改造、CPUソケット部分を2階建てにするボードを作成。FPGAで当初は検討、でもスピードが間に合わず結局は、PLDになったような記憶があります。

フェッチしたコプロセッサー命令は、SM1のシーケンサーボードと呼んでいた制御ボードに入りここで組まれたマイクロコードを実行します。ここは、LISPとやらの言語を使って作ってたような。これは、50Mhzくらいで動作させていた記憶があります。この部分のハード、私が回路設計からやりました。

PEボードは、1台で16枚を実装 1024のPEという事は、32*32のメッシュで1枚の基板に64PE、1チップのゲートアレイで4PEでしたから、16個のゲートアレイを1枚の基板に実装。ローカルメモリーは、DRAMで1PEにつき1Mbyte更にPE間のネットワークラインも接続する必要があり、これも結構たいへんなボードでした。

PEには、8bit-ALUが存在し、乗算器もありました。これが同期していっせいに動作するもので、電源も信じられないくらいでっかいものを使いました。今考えるとバブルですね。

なので、写真のようなでかい筐体にSM1が完成しました。
SM1

それでも1PE1MIPSで1024個で計1024MIPSという計算をしてました。 当時は386とか486とかいう時代でしたので、これでもすごい速い計算機だという気がしてましたが、シングルCPUはあっという間に抜き去りました。でも後で、SIMD命令系をCPUに取り込んでいましたが、、、


SIMD (Single Instruction Multiple Data シムド[1])  アーキテクチャーもアプリを絞ると結構効率がいいはずで、RenesasさんもMX1なるものを出されておりますし。リコーさんも画像プロセッサLSI Riシリーズ出されてます。

汎用CPUの世界、かつてRISCなるものが、一世を風靡するのかと思いましたが、インテルがRISC思想を取り入れて世の中表面的には、86系が今でもまだ主流でしょうか?でもこのところのモバイル端末で使われているCPUはARM系?RISCチップがんばれ。でもどっちにしてもやはりクロックUpには、限界があるし、マルチコアを増やしても限界があるでしょう。

そうするとやはりFPGA的なアプローチ、動的再構成デバイスに時代はゆっくり傾斜していくでしょうか?



2011年8月25日木曜日

ダイナミック・リコンフィギュラブル(動的再構成)

ここにきて少し最近またダイナミック・リコンフィギュラブル(動的再構成)が話題になっているようです。

Xbridge(Renesas) とやらが最近どうも気になるのですが、
以前までDRP(Dynamically Reconfigurable Processor,NEC)と言われてきていたものとどういう関係にあるのかどうかはわかりませんが、STPエンジンというのが Reconfigurable Processor らしいです。Videoカメラ、カメラ等に既に採用があり、かなりなパフォーマンスらしいです。(処理スピード/消費電力)  カシオフジフィルムから出ているのがどうもそうらしいです。ET-Westのセミナーにて根木さんがプレゼンされてました。
  「今のCPUが大企業に似ている」の意見は大いに賛同します。実際の社員(ALU)を働かせるための管理職(キャッシュ等)の機能ばかりが増えて(消費電力を食ってしまい)疲弊してきている(INTEL-CPUやたらにFANで冷やすのでうるさいんですけど、、)
代理店やNECにもいろいろ資料請求やら質問やらをしてますが、反応が薄いです。NECは、このICを手放し、一緒に開発していたCの開発ツールのみを扱っている状況のようで、「まだかなり高価なので、、、」と冷たい反応なのはわかりますが、問い合わせしているRenesas取り扱い店から全く反応がないのは、どうして?ユーザーをしぼっているのですかね?

DAP/DNAは今どうなっている?
ググルとどうも今は東京計器という会社が扱っているようです。
東芝は、ソフトウエア無線向けでADRESというのをやるらしいです


WIKI で調べるといろいろな情報があります。
いろいろなところが、やっているようですが、あんまりどこも成功してないようですね。

やっぱり既存のFPGAからのダイナミック・リコンフィギュラブルのアプローチを待ったほうがいいのかもという気持ちにもなります。せっかく再構成(コンフィグレーション)できるのに、電源起動時1回しかやらないってどう考えてももったいないですからね(これって日本人的な貧乏性的発想かも)

でも確かにパラダイムシフトの予感はします。変化はゆっくりと着実に訪れます。

参考サイト1

参考サイト2

2011年8月19日金曜日

真実

確かに便利になりました。

インターネットの普及が、世の中の仕組みをがらりと変えてしまいました。ネットの中は、情報が氾濫しています。何がいったい真実なのかそれを判断するのは自分自身しかありません。今まで世に出なかったありとあらゆる情報が、溢れています。そして簡単に誰でもが入手できますし、逆に誰でもがその気になれば普通に情報発信できる自由が与えられました。

普通のNEWS、広告、個人情報、呟き、日記、愚痴、権力により完全に封じ込まれた真実もあるでしょうし、、デマ、中傷、詐欺、いじめ、エロの類まで、何もかもが、混沌として溢れかえっています。検索すれば、知りたいことが何でも知ることができます。でもそれが、真実なのか、本当なのかは、わかりません。先生から教え込まれる事でも本に書いてあるからと言って疑問を持たずに鵜呑みにしては駄目です。信じ込んでは駄目です。これを見極める目、判断する頭脳が必要です。

全てを信じてはいけません。でも信じないわけにもいけません。悪意ある何者かが、何も知らない善人を陥れようと待ち構えています。気をつけてください。でも全てが悪ではありません。ボランティアで人のために貢献しようと一生懸命働いている人たちもいます。その事を忘れずに、でも本人は、正しいと信じこまされていて、知らず知らず悪事を働かされている可愛そうなまじめな人たちもいます。オームの人たちももそうでしたし、統一教会の人たちもそうです。最近では、まだまだ新しいカルトができているようです。名前を偽ってあなたに近づいてきます。知らず知らずもう既にマインドコントロールされてるかもしれませんよ。気をつけてください。真実は、ひとつです。

インターネット、パソコンの進歩は、確かにすごい変化をもたらしました。善意で使えば社会貢献、悪意で使えば、その気になれば、犯罪ができます。 かという私も本当に正しく生きているのかこの際、自問してみる必要ありです。




2011年8月17日水曜日

COM-express

まずは仕事がらみから初めます。

最近になってやっと会社のHPに私が関わっているボードがUpされました。
特定のお客様にOEMで供給しているカスタム品ですが、お客様には、掲載許可を頂いております。
COM-Express(Type-Ⅱ)仕様で、チップセットはインテル(INTEL)855GME採用、Pentium-M Celeron-Mが搭載できます。低消費電力でパフォーマンスもあります。インテルが昨年チップセットをEOLにしたために今までは製造が困難とアナウンスしておりましたが、まだ引き続き製造する会社があるようですので、お引き合いがあれば、機能に制限があるかもしれませんが、製造は可能です。お問い合わせください。またX86ボード製品のソリューションでお困りのかたがおられましたらぜひ御相談ください。特にキャリアボードは、FPGAを搭載して多数実績があります。PC関連製品のEOLが早い製品対策にFPGAのIPでも供給も可能です。
勿論X86を初めとする多数のCPUでのカスタムボード設計が、可能ですし、FPGAを初めとする回路設計、ボード設計も可能です。

日本GIT サービス/製品一覧
COM-express 855GME Celeron-M 低消費電力 高パフォーマンス ECC付

<設計例>
これは、我々が独自にCom-expressのCPUボードを設計したものです。(125*95mm)

電気・通信部門